愛情注ぐ理由はいらない

辛い日々の先にほら 待ちに待った夢と会った

夢みたいに綺麗で泣けちゃうな

12月2日、アイドルマスターシンデレラガールズ6thライブ名古屋2日目、ナゴヤドームの5階の後ろから片手で数えきれるぐらいの場所、いわゆる天井席。KAT-TUNなら演出が見れてラッキー、嵐ならまあ当たっただけで幸運だし…、JUMPなら席運なくてごめんね、と友達に謝るような席に、私は自分の意思で入っていた。前列を当てるためにアソビストアプレミアムに加入して、CDも15枚買ったのに、一般先行で販売されたであろう座席に。初日の公演を見て「TrinityFieldを上から見たい!」と思い立ち、チケットを探して、運良くそこに座ることができた。ジャニーズやほかのアーティストで見慣れたはずの天井からの光景だが、人で埋め尽くされた会場を見ると、あぁここまで来たんだ…!と開演前から目が潤んでいた。開演前BGMのYes!PartyTimeでオレンジに染まる会場と動きの揃ったサイリウム、一糸乱れぬコールで既に涙が止まらなかった。神戸ワールド記念ホールで初披露された曲が、こんなに広い会場で歌われるなんて。アイマスの大型ライブを上から見るのは初めてではない。SSAの400Lvも西武ドームのスタンドBも入ったことがある。それでも私にはこの光景が泣けて仕方なかった。

開演後の挨拶で私の担当アイドル北条加蓮ちゃんが言った「笑えちゃうね、夢に見たよりも広いんだもん」*1というセリフでまた泣いた。私はドームを埋め尽くすサイリウムの光と、その真ん中に立っている担当アイドルの姿にボロボロ泣いていたのに、私の担当アイドルは泣くどころかむしろ笑っている。熱出してレッスン休んだり、ラジオで貧血で倒れたあの頃の加蓮はどこにもいない。もちろん加蓮が今ではすっかり元気なのは分かっているけど心のどこかでずっとあの頃の貧弱で守ってあげなきゃいけない存在だと思ってた。でもそんなこと全然なくて、こんなに広い会場に物怖じせずに笑ってる。気づいたら私よりもずっと強くなっていた。最初のソロ曲で「泣いちゃってもいい?」と歌っていたあの子が「今日は泣かないよ」と言っている。「大丈夫、あなたが育てたアイドルだよ」というセリフがあるが、私が育てた以上に大きくなっていた担当の姿に涙が止まらなかった。

ひとつひとつの光景に色々な思い出がフラッシュバックした。トロッコや花道で手を振るアイドル達を見てふとサンシャインシティの噴水広場で行われたリリースイベントが頭をよぎった。あの時も私は噴水広場の最上階から見ていた。同じ最上階でもナゴヤドームとは距離が大違いだ。双眼鏡なんて必要ないし、最上階でもステージのアイドルとバッチリ目があって、エアグータッチができた。それが今では最上階からじゃ双眼鏡がないと見えない、グータッチなんて以ての外、目が合うこともない。こんなところまで 連れてきてくれたアイドルには感謝しかない。2周年の時に新宿の寒空の下で歌ったお願い!シンデレラが今はこんなにも大きな会場で歌われている。私の担当のようにあの時声がついていなかった子や、登場さえしていなかった子と一緒に。その光景がまさしく夢みたいに綺麗で泣けてしまうのだ。

でもシンデレラの魔法はまだ解けない。これからも彼女達はさらなる高みを目指して進んでいくし、私達はプロデューサーとしてそれを支える。まだ見たい景色も見れていない景色もたくさんあって、その1つ1つを叶えてくれると私は信じている。加蓮のセリフに「アイドルなんて無理だと思ってた私に、夢を見せてくれたよね。次は、私が夢を見せてあげるから!」というのがある。もう十分見せてもらった気分だが、加蓮はまだ色々な夢を見せてくれるだろう。だから私はその夢を全力でサポートしたい。最後に、改めてこんな大きな会場に連れてきてくれたアイドル達に感謝を伝えたい。

私に出会ってくれて、ありがとう。

*1:詳細は覚えてないのでニュアンスです